『防音』『遮音』がリフォームで実現するの?対応方法を解説します!

リフォームのこと

『音の問題』って以外と難しいんです。

『防音』『遮音』と似たような言い回しが2種類あろうかと思います。

『防音』と『遮音』の違い

『防音』とは特定の場所や空間から音を外部に漏らさないようにすることを指します。『遮音』とは外部からの音を内部に入れないようにすることを指します。要するに、防音は内部から外部への音の漏れを防ぎ、遮音は外部から内部への音の侵入を防ぐための方法です。どちらも特定の場所で快適な音環境を作るために重要な役割を果たします。

よく使われる対策としてはこんなものがあります。

  • 二重窓(インナーサッシ)取り付け
  • 防音建材の利用

しかし、あなたの希望内容によってはこのような一般的な対応ですと足りないことがあり得ますので注意が必要です。

今回は一般的なリフォーム工事で可能な『防音工事』『遮音工事』について詳しく記事にしていきます。

1.防音・遮音工事が必要なとき

1-1 防音工事

こんな感じのリフォーム要望は結構な頻度であるご希望です。

実は結構ある要望

楽器を演奏するのでご近所迷惑にならないようにしたい

『お子様が楽器の練習をしたい』

『子育てがひと段落したので以前やっていたピアノをやりたい』

とかよくあるご希望です。

  • 夜はやらない
  • ご近所との距離(はなれ)もある程度ある

この条件が当てはまるのであれば一般的な防音建材の採用でご希望はかなえられる可能性がございます。

本格的な演奏には対応できない可能性が高いです

1-2 遮音工事

周囲の生活音が気になる方もいらっしゃいます。

近所に工場や歯医者があったりしてコンプレッサーの音が気になる方もいらっしゃいます。

音の問題ですので感じ方にもよりますがリフォーム工事で軽減させることができるといえます。

2.どのような物で対応していくのか

これは工事内容(規模)によって違いがあります。

2-1 まずは開口部(サッシ)から

実は開口部(サッシ)が一番音のやり取りをする場所になります。

サッシメーカーが『ペアガラスサッシ』とか『トリプルガラスサッシ』とか高性能商品を発売しています。ただ、サッシを交換するとなると内壁だけでなく外壁も壊さないといけませんので工事範囲が広くなりコストもかかります。

『インナーサッシ』(二重窓)であれば壁の工事はいりません。音の問題を一番解決してくれるのは『インナーサッシ』だったりします。

インナーサッシを設置することで10dbも音をカットしてくれます。

インナーサッシの特徴をまとめるとこのようになります。

メリットデメリット
断熱性が上がるそれなりにコストがかかる
結露対策になる掃除がしにくくなる
防音(遮音)交換がある窓の開閉が面倒

以前はインナーサッシに使うガラスも単板ガラスが主流でしたが現在はペアガラスが多く使われるようになってきました。

ペアガラスにすることで断熱性、結露対策、防音(遮音)効果はより見込めますが、窓の開閉時はサッシが重くなり操作性は悪くなることもお伝えしておきます。

2-2 防音・遮音建材の活用

『大建工業』などの建材を活用することで防音・遮音効果を高めることが出来ます。

大建工業のリンクです。

ただ、大建工業は単なるメーカーです。メーカーは工事をやりません。

大建工業建材をキチンと工事できる会社を探さないといけませんので注意が必要です。

リフォーム担当者
リフォーム担当者

防音や遮音の建材は厚みがあったりして加工がとても特殊だったりします。

一般的な建材の感覚で工事を考えると大変なことになります。

経験豊富な会社と担当者を見つけることがとても大切です!

3.実際の防音・遮音工事の効果はどうなの?

先ほど述べたYAMAHAですとか河合楽器に工事を頼めば別ですが、一般的なリフォーム会社で防音・遮音工事をやろうと思っても限界があります。

一般的なリフォーム業者とかハウスメーカーで対応できる防音・遮音工事には限界があります。『日常生活を少し快適にする』レベルであれば対応可能ですが『専門的な用途』に関しては専門会社に頼んだ方が無難です。

あなたのお家がマンションでしたらまだ効果が見込めるかもしれませんが、木造住宅であれば過度な期待は禁物です。

通気口、エアコンダクトなども設置の仕方一つで音の感じ方は変わります。窓を増やしたり大きくしたりする場合はいくら対策をしても限度があるといえます。

私はいろいろ経験があります。

木造在来住宅のリフォーム工事で音楽のプロを目指すようなお子様用に演奏室を作りたいとのオーダーでした。

専用の演奏室であればまだよかったのですが、居室も兼ねたいとのことでしたので『窓』が欲しいとの希望がどうしてもネックになりました。

お客様には我々がいくら丁寧に工事をしても効果は『さほど見込めない』ことと『専門メーカーに依頼したほうが良い』ことを何度も念押ししたうえで工事したことがあります。事前にキチンと説明しておいたので苦情にはなりませんでしたがお客様の期待値には到達しませんでした。

YAMAHAとか河合楽器系の防音工事ですとか防音専門会社に工事を頼むと高額になります。高額なのには理由がキチンとあります。防音工事とか遮音工事は金額だけで判断すると大怪我をする工事カテゴリーになりますので十分ご注意ください。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

安易に金額だけで判断すると大変なことになりかねません。

あくまで『日常生活を少し快適にしたい』などの目的であれば可能ですが専門用途の場合は専門業者に頼まれた方がいいといえます。

ただ、専門業者に依頼するにはお金も必要です。

もしもあなたのお家で使っていない駐車スペースとか空地をお持ちでしたら登録しておくだけで『お金』を生み出してくれるかもしれません。

『昼間だけは仕事で駐車場が空いている』とかのスキマ時間をうまく使うでもいいんです。

スマートフォンでも登録が完結します。『パソコン立ち上げるのがめんどくさい』という方も、是非ともバナーから飛んでいってみてはいかがでしょうか?

あなたがこの記事を参考にして希望のリフォーム工事が実現することを願っております。

コメント