『節水型トイレ』が常識!節水が結局のところ節約にならない?

リフォームのこと

アナタも一日に必ず数回は『トイレ』を使うことと思います。

便器のメーカーといえば思い浮かぶのは数社でしょうか。

  • TOTO
  • LIXIL
  • panasonic

この3社がベストスリーになります。

いまはどこのメーカーを選んでも『節水型便器』になっています。

この『節水型便器』はメーカーもリフォーム会社も『いいこと』しか言わないとのですが注意点があるのはご存じないと思います。

今回は現役営業マンの視点から節水型便器の『メリット』と『デメリット』を詳しく解説していきたいと思います。

是非とも便器選びの参考になさってください。

1.そもそも節水型トイレとは?

水道代の節約につながったり、環境意識の高まりからTOTOをはじめとする大手メーカーはほぼ節水型便器を販売しています。

一般社団法人日本レストルーム工業会のリンクも貼っておきます。

節水型トイレが住宅エコポイントの対象製品に追加されました。-新着情報|トイレナビ 一般社団法人 日本レストルーム工業会
トイレナビはトイレでの節水,節約,CO2削減,省エネ,リフォームなどの情報を発信しています。日本レストルーム工業会が運営しています。

『節水型便器』の特徴を簡潔に表すと下記のようにいえると思います。

『節水型便器』とは少ない排水量で『便器からなんとか排泄できる』ように設計されている便器のこと。つまり、目の前から汚物がなくなっても配管で残っている(滞留)している可能性があるということ。

ちなみに水量的には『水量6L以下』が一つの目安になっているようです。

私は研修で製造過程を見学したり水流の説明していただいたことがあります。

レバーはスイッチの『大』の方を使ったとしても汚物は流れ切らないで配管内に滞留しています。

最初に書きました通り、あなたも一日に数回はトイレを利用するはずです。ご家族がいらっしゃればその人数分の水を流します。

つまりは『常に誰かが排水している』前提の設計になっているのです。

昔の便器は1回の水量が10L以上になります!

2.節水型トイレのメリット・デメリット

表にすると一目瞭然ですが正反対の特徴を有していることがわかります。

メリットデメリット
節水型便器・水量が抑えられる(4~6L)・最低限の水量のため配管内に汚物が残る
非節水型便器・大量の水を流すため配管内に汚物が
残りづらい
・大量の水が必要(8~13L程度)
見事に正反対になっています!以前と比べて水量は1/2~1/3程度になっています。

配管内に汚物が残ると言っても、日常誰かが家にいてトイレを使っていれば大丈夫ですし、2~3日程度の旅行であればそこまで神経質になることはないと思います。

しかし1ヵ月以上家を空けるような場合であれば配管内の汚物が硬化してしまい配管詰まりの原因になりかねませんので注意が必要です。

長期外出前には…

レバーやスイッチの『大』で数回水を流して配管内に汚物が残らないように心がけましょう!

つまりは、節水型便器のメリットは『水道料金節約』デメリットは『詰まりやすい』ということだと言えそうです。

トイレが詰まった場合、ご自身で解決できればいいのですが、出来ない場合は業者に頼むことになります。そうしたら日々節約されていた分が修理費用に掛かることになります。結局節約にならない可能性があるということです。

便器が詰まった場合は『吸引ブラシ』で詰まった物を動かして流してしまうやり方が一般的です。ぬるま湯を高い位置から流しいれる方法もあります。

3.節水型ではない便器は入手可能なのか?

私の知る限りでは節水型便器以外の便器を購入できる方法はありません。

いまは『メルカリ』や『ヤフーオークション』など個人売買やリサイクルショップがたくさんありますので中古購入が可能かもしれません。ただ、便器を中古の購入で良しとする方はあまりいらっしゃらないような気もします。

4.新築とリフォームで捉え方が違う

新築は更地から建てますので電気配管・ガス配管をはじめ水道配管も新設になります。それこそ配管の勾配も自由に工事することが可能ですので節水型便器にも対応しやすいと言えます。

リフォームの場合は配管は既存のものを再利用するのが前提になります。大規模なリフォームですと建物内部の配管は全部交換することもありますが、屋外配管はよほどのことがない限り既存を再利用します。

ですので、資金的に余裕がおありになるようでしたら外部配管も工事をして交換されるのが一番良いでしょう。

ただ、そこまでは難しいのであれば、お引渡しを受ける前に『配管を高圧洗浄』してもらいましょう。

高圧洗浄を実施することで配管内にあるこびりついた尿石や汚物を除去できます。配管は詰まりづらくなりますので安心です。

尿石とは?

人の尿に含まれている尿素やたんぱく質などの各成分が細菌の働きによって変質し配管内などに付着したものです。一度付着してしまうと簡単には除去できませんし、配管詰まりや場合によっては悪臭の原因になったりするものです。

高圧洗浄は定期的に実施するのが望ましいと言えます。トイレとつながる『汚水管』だけでなく台所とつながる『雑排水管』も油汚れなどで相当流れが悪くなっていると考えられるからです。費用も2~3万円目安で時間もそれほどかかりません。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

世の中の流れ(エコ、脱炭素など)から考えても『節水型トイレ』がこれからも主流なのは間違いないと思います。

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最近はネットで業者を探される方が多くなっています。

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是非ともピッタリな業者をみつけて希望通りのリフォームが実現できることを願っております。

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