あなたがフルリフォーム(フルリノベーション)を考えるとき『トイレ』のことってどのくらい考えますかね?
トイレの場所とか位置にこだわりがある方って
あんまりいらっしゃらないかもしれません。
私の接客経験でもトイレの位置なんかにこだわりがある方って正直いらっしゃらないかもしれません。
実はプロはこだわりがあります!プロが考えると戸建住宅の『窓なしトイレ』は基本NGです。あなたが必要ないと判断したときやプラン上やむを得ない場合を除いてトイレに窓はつけることになります。あなたが『割り切って』しまえば必ずしも窓は必要ありません。
今回はトイレの『窓なし』はどうなのか?プロ目線で解説していきます。
クリックできる目次
1.実は『トイレ』は後回し?
間取りを考える際、我々プロは『ゾーニング』から入ります。
リビングは広くしてほしくて、キッチンは対面式が希望です!
ベッドルームは8帖は欲しいわぁ!
お客様はご希望をどんどん伝えてくれます。それを我々プロは『ゾーニング』で割り振っていくわけです。
このタイミングのヒアリングで『トイレ位置』が話題にのぼることはほとんどありません。
2.建築基準法での扱いはどうなっているのか?
つまりは『法律上の扱い』ですが『窓がないとダメ』です。
ただ条文を要約すると『水栓便所で窓に変わる設備をした場合にはこの限りではない』となっています。どういうことかといいますと『換気扇がついていればOK』ということになります。
マンションを考えてみてください。
トイレやお風呂には窓がない間取りがほとんどです。
マンションは角部屋でもない限りトイレや浴室には窓がありません。ですので必ずしも窓がなくても大丈夫なことはイメージできるかと思います。
3.トイレに窓があることのメリット
メリットは次のようなものになります。
採光の確保ができる
トイレに窓があれば日中は電気をつけなくても使用が可能になり電気代削減につながります。
通気と換気の確保ができる
窓を開けることで通気と換気が確保できます。ただトイレは小さな窓の場合が多く、窓だけでは換気は不十分だといえます。換気扇と併用することでより快適に使うことができます。
窓があることでの開放感がある
窓があることで適度な開放感が保たれます。
4.トイレに窓があることのデメリット
デメリットは次のようなものになります。
プライバシーの確保を考える必要がある
窓があると外からの視線も気にしないといけません。時にはお隣との位置関係も考慮することが必要になります。
防犯面でコストがかかる
窓には防犯対策が必要になってきます。例えば面格子をつけるとか防犯ガラスにするなどの方法が考えられます。
面格子付きのサッシや防犯ガラスを採用するとなると、通常サッシよりもどうしてもコストがかかります。
間取りが限定される
間取りを考える際、トイレに窓をつけるとなると当然外周部に面した配置にならざるを得ません。
配置が限定され間取りの自由度が若干下がることになる場合があります。
5.臭い対策に窓は必要なのか?
窓があることで通気と換気の確保はある程度期待できますが、窓だけでは不十分です。
なぜなら窓を開けていない場合の方が多いからです。
そのため、換気扇との併用が不可欠です。古いお家ですと換気扇がない場合もありますのでリフォームを検討する際に換気扇も併せて検討されることをおススメします。
新築住宅ではシックハウス対策で24時間換気システムが義務付けられています。24時間換気システムにはトイレ換気扇も組み込まれて計算される場合があります。トイレ換気扇は消費電力も2~3Wのものが多く、電気代は1時間当たり0.1円未満と考えられ、24時間稼働させても1日あたり2円程度です。あまり電気代は心配する必要がないといえます。
トイレは水があるので湿気が意外とあります。またトイレットペーパーをカットした際に紙くずが出たりして案外ホコリっぽい空間です。
換気扇を活用することで湿気やホコリの対策にもなります。
6.まとめ
プロが間取りを考える場合はトイレには窓をつけるのがセオリーですが、窓だけで換気・通気・臭い対策などが十分に確保できるとは言えず、換気扇を併用していただくことが望ましいといえます。
マンションのトイレには『窓』はほとんどありません。
間取り上の制約や照明器具・換気扇を活用することでトイレに窓がないことにあなたが納得できれば窓がなくても特段問題はありません。
窓がないことで間取り自由度が増すこともよくある話ですのでよく検討されることをおススメします。
あなたも検討するなら信頼できるプロに相談したいと思います。
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