あなたが良さげな業者を見つけたら、業者から見積を出してもらうためにご自宅を調査してもらうことになります。これを『現地調査』と呼びます。
正確な金額を提示してもらい、ご満足いただくキレイな工事をするためには『現地調査』は絶対に必要になります。
現地調査の申し込みを行わない限り、正式な見積は提供してもらえませんし、現地調査を行わない限り業者からのキチンとした対応は得られないと心得てください。
家の中を見られるなんて恥ずかしい。
片付けが終わるまではチョット待ってほしいわ。
こんな風に思われるのが当然かと思います。しかし心配いりません。
リフォーム会社は現地調査をやり慣れています。よほどのことがない限りはキッチリ調査を完了してくれます。
ただ『現地調査』とはどんなことをするのか不安だと思います。
そんな方は、この記事をお読みいただくとスッキリされると思いますから安心してください。
今回は室内工事の場合で説明していきます。
業界では現地調査を『現調(げんちょう)』といいます。
では『現調』とはどんなことをするのでしょうか。代表的なことはコチラです。
- 所要時間は1時間~2時間程度(ご希望工事によります)
- ご希望工事部分中心に寸法を測る
- ご希望箇所に干渉する部分を把握する
- 配管(給水、排水)やコンセント、スイッチの位置を把握する
- ご希望工事部分を中心に写真を撮影する
- 搬入経路、駐停車位置などの確認
- マンションであれば作業可能時間や作業休日、産廃搬出ルールなどの確認
希望工事内容によっては他にも調査します。人数も1人ではなく数人で行う場合もあります。場合によっては専門業者や職人さんが同席するときもあります。
それでは『現調の流れ』詳しく解説していきます。
ちなみに、業者探しのヒントはこちらの記事を参考になさってください。
クリックできる目次
1.現調の流れ
ご希望工事部分中心に寸法を測る
実際に寸法を測っていくのですが、これには鉄則があります!
ご希望箇所はもちろんですが、ご希望箇所以外に測らないといけない部分があるんです。
室内工事において、この3点を把握していないような
業者であればお断りしたほうが無難です。3点が関係のない
室内工事はマレです。
天井高さはどんな工事をやるにしても把握しておかないとまずい場合が多いです。
例えば、システムキッチンを交換する際に天井高さがわからないと吊戸棚やレンジフードとシステムキッチン天板との距離感がわかりません。なぜなら吊戸棚、レンジフードは天井に取り付けるからです。ちなみに、レンジフードは消防法でコンロとの離隔距離が決まっています。(基本は80cmです)
東京消防庁のリンクを貼っておきます。
また、天井・壁・床の仕上げ材を把握することの目的は、それらを把握することで戸建住宅の場合は、見えない部分(下地といいます)を想定することができるからです。
例えば、壁材に板(ピーリング材と呼ばれたりします)が貼られている場合、建築年代によっては合板などの下地材は施工されていない場合が多いです。
床の段差を把握しておかないと、工事の内容によっては扉などと干渉する場合が考えられたり、これまでは大したことがなかった段差を助長するような収まりになってしまうことがあるからです。
もちろん、そうならないようにするためには下地工事を伴うことが考えられます。
マンションの場合はコンクリート下地のケースもあります。コンクリート下地の場合は解体するわけにはいきません。
計画をしていく際に出来ることと出来ないことをキチンと説明していく業者を選ばないとトラブルになります。これまでなかった段差などが説明なしに出来上がっては満足度の高い工事にはなりません。
場合によっては、せっかくの工事がやり直しになったりして家の方に負担を強いることになります。
ご希望箇所に干渉する部分を把握する
実は、リフォーム工事は『取り合い工事』が非常に重要なんです!
『取り合い』とは『干渉する部分』とでもいえばよろしいでしょうか。
目的物を完成するためにどうしても壊さないといけない箇所です。
リフォーム会社は、その『取り合い』も把握しながら現調していきます。
リフォーム工事はピッタリの寸法ならばキレイに収まるとは限らないのです。
あなたも事前に詳しく工事範囲の説明を受けていないと困りますよね。
配管(給水、排水)やコンセント、スイッチの位置を把握する
室内の工事内容によっては、配管(給水・排水)の現状やコンセント、スイッチ類の位置を検討しないといけない場合があります。
築年数の経過している戸建の場合、給水管が金属製(鉄、鉛、銅)である場合があります。鉄は丈夫なのですが古くなると錆びることがあります。
不具合が発生すれば別ですが、水回り機器の交換時でないと配管のことは話題になりません。確認できたのであれば今後のことを考えると、事実を告げ、費用を示し樹脂製の配管に交換をおススメすることが適切かもしれません。
また、間取りの変更やキッチン配置の変更などがあると、その場所のスイッチやコンセントが使えなくなることがあります。
そんな場合は移設や新設のアドバイスが必要になります。
古い鉄製の配管ですと長く使わなかった場合蛇口から『サビ水』が出ることがあります。俗にいいます『赤水』です。別に害はなさそうですが、しばらく水道を出しっぱなしにしなければなりません。水道代のムダですよね。
ご希望工事部分を中心に写真を撮影する
既存の状態を写真に残しておきます。
これは今後の計画に役立てるのはもちろんですが、担当者があとから確認をするときに使います。
業者や上司に相談するときに写真を見てもらいながら説明すると適切はアドバイスをもらいやすくなります。
以前はデジカメを使って撮影していました。現在はスマートフォンを使うことがほとんどになりました。便利なもので写真をすぐにメールやLINEWORKSなどのツールを使い共有することが可能になりました。
既存の写真があることで、残す部分の破損やキズの状態も振り返ることができます。
以上が室内工事の場合に行う室内現調の一般的な流れになります。
経験豊富なできる業者はこれだけの確認に終わりません。
2.建物周囲などの確認
搬入経路、駐停車位置などの確認
これも重要事項です。
例えば搬入経路確認を怠るとこんな問題が発生します。
- 入口間口が狭くて材料が入らない
- 材料が階段を曲がれなくてあげられない
- 材料がエレベーターに乗らなくてあげられない
また、駐停車位置などの確認をしておかないとこんな問題がおこり得ます。
- 現地に車両が止められず、解体ゴミ(産廃)搬出ができない
- 近くに駐停車できないと材料搬入に時間とコストがかかる
- 関係車両がご近隣にご迷惑をかける
直接工事には関係ありませんが、スムーズに工事を進めるためには重要な確認事項です。
リフォーム業者は工事が終わればご近隣との関係性はいったん終わりです。
ただ注文者であるあなたはこれからも住み続けるわけです。悪評が立つようではせっかくのリフォーム工事が台無しになってしまいます。
円滑に進めるために、そういう部分まで配慮できる会社を選ぶべきだと思います。
マンションは作業可能時間、作業休日、産廃搬出ルールなど確認が必要
これも前段で書かせていただいたことと似ています。
マンションは『管理規約』でルールが決められています。
当然、入居者のあなたに依頼されたリフォーム業者もルールは守らないといけません。
マンションは区分所有です。構造躯体(コンクリートの壁)に造作物をビスなどで固定してはいけません。勝手に電気容量を上げることも規約違反になることも多いです。IHクッキングヒーターなどの容量の大きい電化製品をリフォームに取り入れる場合は業者任せではなく、あなたも規約をご一読されることをおススメします。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
書かせていただいたのは一般的な流れになります。
結構なボリュームだと思いませんか?
どこのリフォーム業者も見積は原則無料で出してくれます。(特別な調査は料金が発生します)
あなたが慎重に選定された業者ですから大丈夫だとは思います。
でも、この記事を参考にされて『心構えのできた客』になっていれば余裕をもって業者の立ち振る舞いを評価できると思います。
きちんと現調ができていないと思われた業者がいれば、その業者に頼むと『満足度の高い工事』にはならないと言えるかもしれません。
業者選定は、複数の業者に依頼して比較検討することをおススメします。
いくら便利になったとは言え、あなたがWEB検索で調べるのは相当大変です。
リフォームポータルサイトの『タウンライフリフォーム』なら複数業者に一括見積依頼ができます。
『利用満足度』『使いやすさ』『サイト利用者安心度』の3部門で1位を獲得しているポータルサイトです。提携先は500社あるそうですからあなたにピッタリな業者が必ず見つかります。
もうひとつは『ハピすむ』というポータルサイトです。『ハピすむ』の提携先は約1000社にもなります。
問い合わせをすると事務局からヒアリング電話があり、そのあとに3社のリフォーム会社を紹介してくれます。
ヒアリングと言っても勧誘とは違いますから安心してください。決定権はアナタにあります。
この『3社』というのが絶妙でして、たくさんありすぎるとどこの会社の担当者が何を言っていたのか分からなくなります。3社ですと『あなたが迷子になってしまう』ことを避けられます。
また、事務局からヒアリングがあるのもポイントです。事務局にヒアリングしてもらうとあなた自身の頭の整理にもつながります。
あなた自身が会社を選ぶのもいいかもしれませんが、専門スタッフが仲介してくれることでご希望内容が得意な会社を紹介してくれます。運営会社が上場企業というのも安心できます。
あなたの理想とするリフォームが叶うといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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